以前のコラム「食べログ　ソレって悪口？」では、食べログにおける
『マイル・ポイント目当て』と『件数目当て』について考えてみたけれど。

要するに、それらは『外発的動機づけ』ってやつだ。
人参を追いかける馬、とか、褒められて嬉しい犬、みたいな。

でも人間の行動はそれだけじゃ説明出来ない。
食べログをやる理由も、然り。
いわゆる『内発的動機づけ』だね。

私の場合、マイルやポイントは登録していない。
『件数目当て』だとは自覚しているが、
５００件を超えてもまだ無影響だった頃も、今と同様、コツコツ投稿していた。
食べログからの扱いや影響度は関係ないみたい。

ではなぜか？　それは、自分のレビュー数が増えるのが単純に楽しいからだ。

私の人生最初の趣味は、小学校低学年の頃の切手収集。
家に届いた郵便物から切り取ったり、お小遣いで記念切手を買ったり、
祖母に切手ショップで外国の切手を買ってもらったり。
すでに他界していた祖父が集めていた明治・大正の切手もあったりして、
小学生のコレクションにしては、充実していたと思う。

でも、珍しい価値のある切手だけを集めよう、という気持ちは全然無かった。
普通郵便に貼り付いてくる切手も、全く等しくという訳ではないけど、
それなりに大事に集めていて、何枚集まったか数えてはニンマリしてた。

なんか、いま現在と同じだなｗ

１人１万円以上遣ったレストランのレビューも、
スーパーやコンビニの数百円のレビューも、
全く等しくという訳ではないけれど、どちらも同じく私のコレクション。

だから、日常の生活の中で、レビュー出来そうなモノを見つけた時は、
すごく嬉しい、ヤッタネ１件増える、って。

この気持ちが分かるヒトは、私と同じ低級なコレクター気質。
ときめく対象がもっと高級なモノのヒトは、高級なコレクター気質ｗ

食べログ内では、これを浅ましいとか非難されるコトもあるけど、
非難するヒトは、単に、コレクター気質じゃないだけ。
そんなヒトにも、長く食べログを続けているのなら、
何か別の『内発的動機づけ』があるはず。

レビュアー同士のコミュニケーションが楽しい、とか。
食べるコトと書くコトの両方が好き、とか。
それこそ、みんなのレストラン選びに人知れず役立ちたい、とかｗ
あるいは、私が思いつきもしない動機が、何か。

世の中は、様々な人々で成り立っている。
食べログも、様々な人々で成り立っている。
お互い重なる部分もあるし、相容れない部分もある。
理解は出来なくて良いから、並存していけたら良いなと思うのです。

・・・食べログだけでなく、世の中の全ての人々が。

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