写真版ぐるめ部長の『ほぼ高槻』グルメガイドvol.1

画像の無断使用はご遠慮ください。ヒトサラなどに食べログから提供された画像も含みます。地元のキュレーションサイトに結構使われてしまったので、こう書かざるを得ません(^^;)

12月7日オープン That's Entertainment プロデュース力が凄い 【心根】






2019年1月訪問 1月31日投稿


(ここに含まれる情報は全て訪問時のものです)
(価格は全て税別表記です)






昨年12月7日、枚方市より移転オープンされた割烹料理屋さんに行きました。場所はなんと! 山奥の奥、中畑。曲がりくねった府道6号線を登った先、中畑窯さんと妙音寺さんの間。

Google マップ






私の車のナビは途中で「目的地周辺です」と放り出しそう。地図と最終右折地点の画像をプリントアウトし、ダッシュボードに貼り付けて出発!! ちなみに府道733号線は6号線より更に細いので、オススメしません。

Google マップ






JR高槻駅南側から出発、約50分で到着。駐車スペースはお店のお庭に4台分。停め方次第ではもう少しイケルかな? 予約時に要確認。






私は「あまから手帖」で存在を知りましたが、テレビの取材なども受けられていて、それを見た遠方からの来客もあるよう、すでに人気店。もちろん、以前からのファンも多く、この日も、急なキャンセルのあったテーブル以外は満席。






築100年の民家をリノベーション。






屋根の葺き方が独特で意匠的。前庭の梅はシンボルツリー。咲いたら綺麗でしょうね。






この日は知人2人と一緒にお邪魔しました。案内されたのは北側からの反射光が柔らかく差し込むカウンター席。玄関を入ってスグの土間から数段の階段を上り着席。席数は5席、他にテーブル席18席。靴は脱がないので靴下は気にしなくて良いw






お店のヒトは、調理担当3人、フロア担当2人。調理のヒトはいかにも和食の料理人といった白衣、「心根」のネーム入り。フロアの女性2人は和服。キリッと引き締まった雰囲気。






かまどの絵柄の、オリジナル手ぬぐいを膝に広げる。






この手ぬぐいは持ち帰りOK。






見えるトコロに和包丁。ダイヤモンドのような刃の輝き。






知人曰く「だいぶ時間かけて研いでる」。






古民家だけど暖房バッチリ、足元も冷えません。






「飲んだらいかんぜよ」・・・私は運転手だったので
◆日本ビール ノンアルビール 龍馬1865 ¥?
350ml アルコール分0.000% 100mlあたり12kcal
原材料は麦芽・ロースト麦芽・ホップ、ドイツ麦芽100%

以前、【ハローダイキョウ高槻店】さんで買って飲んだことがあります。その時の感想は・・・ノンアルだけど、珍しいので買ってしまいましたw 日本ビールさん、ノンアルも出してたんですね! 原材料にこだわりがあるせいか、ジュースっぽさは無し。オールフリーや、カインズのよりも美味しい♪ なお、長崎にて商社を創業し、その取引・交友からビールを譲り受け、龍馬が初めてビールを飲んだ年が1865年と言われているそうです。ちなみに、日本人で、初めてビールを飲んだのは、八代将軍徳川吉宗。1724年、オランダからの商船とその使節団一行が江戸に入府しとき、献上品の中にビールがあったとされています。実際に飲んだのかどうかは、不明ですが。たぶん、保存のためにホップをうんと使った苦~い、そして冷蔵庫が無いから生ぬる~い、ビールだったコトでしょう。
https://tabelog.com/osaka/A2706/A270604/27083115/dtlrvwlst/B112013381/?lid=unpickup_review
ノンアルビールに気を遣ってるお店はタイヘン珍しい。






◆ハートランド 瓶 ¥? ✖2  撮影失念
知人2人はそれぞれハートランドを1本ずつ。ビールは瓶のみ。あと、日本のビールと何か1種類あったような。不思議なコトにドリンクメニューはナシ。店員さんが口頭で説明。次のお酒を考える楽しみがないのが、チョット残念。まあ、今回は飲めないから関係ないんだけどね(TへT)






◆兵庫県 田治米合名会社 竹泉2015BY 1合 ¥?
ハートランドの後、知人2人がシェアして飲みました。






お猪口を選んだりして楽しそうです(TへT)クッ






注文したのは、¥8000のお昼のお料理。
他に¥15000のもあり。夜のお料理は¥15000~。(全て要予約)


※ 冬場の蟹など、食材によってお値段が変わることがございます。ご予約の際にご案内させていただきます。
※お料理は、節気ごとに変わります。(年12回)
※クレジットカードご利用いただけます。
※誠に勝手ながら、小学4年生以下のお客様のご来店はお断りいたしております。


・・・とのコト、今回頂いたお料理は「雨水」(2月19日前後 雪が雨に変わる季節)の頃までのメニューです。






では、お料理スタート!!






煎茶? 玉露?
バカ舌なので区別がつきませんw 食前酒じゃなくお茶で会席スタートというのは2度目。どーゆー意味なのか、前回もそして今回も訊き忘れました(><) が、上品でイイカンジ。






《先付》 白子天ぷら 百合根すりながし餡 近所?の椎茸の炭火焼き






お腹が温まる。






《八寸》 節分の福枡と鬼






「立春大吉」の札の文字は左右対称。






裏返しても「立春大吉」、家に入ってきた鬼を「まだ入ってなかったか」と勘違いさせて追い返す。こういった、お料理そのものだけでなく、関わる由来・蘊蓄などのハナシが面白い。






お! 福枡にもオリジナルの焼き印? 知人①はゆるキャラと間違い失笑を買うw






福枡の中は、ヒバの葉や柊の葉で飾られている。






松葉の後ろにあるのは初物の筍の薄切りを唐揚にしたもの。






大王松の松葉は他のと違い、三つ又でとっても長い。そこに塩茹での大豆を刺し、結ぶことで、豆まきの放物線を表現。






菊芋の壺入りサラダ 煎りカラスミのすりおろし






菊芋は揚げ物で頂くことはあるけど、この食べ方は初めて。






奥の黄色いのは果皮を裂いて種を取った金柑の蜜煮。「裂く」と「咲く」を掛けている。手前の黄色いのは卵黄味噌漬け






畳鰯 柊とともに節分らしい。






堀川牛蒡






菜の花






カラスミを挟んだ二十日大根






梅人参の後ろには、梅大根。






鯖寿司






寿司飯には大葉と白胡麻がイン。






京都の楽焼きの器、笑っているよう。鬼の面の他、お多福の面の器もあり。ヒトを見て出しているのではないとのコトw






オープン! 豆乳を葛で練り上げた豆乳豆腐 結び三つ葉 白味噌餡 塩小豆 立春大吉豆腐と言い、古来より白い豆腐には邪気を追い払うほどの霊力が宿ると伝えられているそう。






《焼物》 叩きにおこわを合わせてるのがヒジョーに大胆。なるべくみんな一緒に召し上がれと言われたので、頑張って頬張ったw 口内調味のチラシ寿司的な。






スマガツオの塩叩き






イクラ 梅酢赤大根の鬼おろし







ムカゴおこわにはフリーズドライ醤油のすりおろしがオン






紫からし水菜(サラダからし菜)






《煮物?揚物?》 古民家の蔵で見つけた器だそう。ココまでの厚みのあり手びねりっぽく土っぽい他の器と違い、薄くて軽くてキッチリ整っていて、絵付けも繊細。ちょっとした目の箸休め。






私はこういうのが好きで、知人①は前者が好み、意見が対立。若い知人②は勉強のためとメモをとるのに夢中で我関せずw






オープン! 鰤のアラレ揚げの蕪餡かけ 刻んだ柚子 焼いた蕪の葉 全体として粒々な食感と喉越しが楽しめる。






お! いよいよ土鍋登場!!






熱いお茶が出てきて、やっとコースターもオリジナルなコトに気が付く。湯呑から湯気、コースターのかまどにも湯気。






《食事》 旅館の朝ご飯並みに豪華☆






土鍋ご飯はお代わりOK。






香の物






松前漬 昆布佃煮 胡瓜古漬 赤蕪甘酢漬






好みじゃないけど本当に面白い器。素朴だけど地味ではない。






亀岡の平飼い卵の卵黄






カビ付けにより鰹の旨味成分イノシン酸が増え、鰹節の中でも最高級品といわれている枕崎鰹節の本枯れ節。目の前で削って提供、スグに食べないと、添加物を一切使用していないため、酸化して味が変わってしまうそう。






土鍋ご飯に卵黄と本枯れ節をオン、混ぜながら香の物と一緒に口に入れると至福のひととき。






粕汁仕立て






水菜の上に明太子?と思いきや・・・






金時人参のおろしたの。このお店は「すりおろし」がお好きみたいw






揚げ里芋、牛蒡、丸大根がイン。






金時人参を汁に混ぜると綺麗な色に。ナイスアイデア☆






《お茶菓子》






椿餅






道明寺で粒あんを包んだ餅菓子。 大変古くから伝わる菓子で、平安時代中期の小説「源氏物語」や「宇津保物語」にすでに登場。和菓子の起源とも言われている。
http://www.takayamado.com/okashi/category04/tsubaki/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A4%BF%E9%A4%85






《お薄》 ご主人自らが一杯一杯たてる






ココで知人②が意外なポテンシャルを発揮。茶道を嗜むカノジョに教えてもらったらしく、抹茶をズズッと吸い取り、茶碗をひっくり返してジックリ鑑賞。真似しようとしたけど、案外難しくって断念。






知人①の茶碗はアルファベット柄のアバンギャルドなもの。






以上3人分で税込合計¥30800、所要時間約2時間。
お昼から贅沢しちゃったけど、美味しかったからまぁイイや♪♪






いわゆる豪華食材はカラスミだけ。全体的に蛋白質は量少なめ。でも、手が込んでいて、野菜の使い方が秀逸、多彩な調理法が味わえる。そのための人件費なども含めて考えると、むしろお得。お客の気分を高揚させるための、上手で準備万端な話術、ライティングや壁の色にこだわった空間作り、そして「わざわざ山道を小一時間かけて辿り着く」という特別感。お料理だけでなく全体として明確なコンセプトで訴求力を高める、攻めたプロデュース力に脱帽。要するにテーマパーク感覚で面白い、オススメ!!というコトです☆






ただし!! 冬季は道路が凍結することもあろうかと思います。ゆっくり走ってると煽ってくるダンプもいる。私と同じく、あんまり山道運転に自信がないヒトは勇気が必要ですw
まぁそれもまた、スリリングな That's Entertainment??






店舗情報に関しては・・・







に参加しています、クリックして頂けると嬉しいです♪♪